経営会議の議案書、部長の役割定義、事業計画とKPI、評価すり合わせの4種類の資料サンプル。架空の会社を例に、何をどう書くかを示し、空欄のひな形も印刷用に生成できます。
登録なしで使えます。入力はこの画面内だけで処理し、外部へ送信・保存しません。再読み込みすると消えます。
「経営を支援します」と言われても、何をするのか分かりにくいと思います。ここでは、支援の中で扱う資料の考え方を、記入例で紹介します。見ていただきたいのは、表のきれいさより、これを使って何を話し、何を決めるかです。
すべて公開用に作成した架空のサンプルです。顧客の実際の資料や実績ではありません。
SAMPLE 01経営会議の議案書
「採用について」だけでは、何を決める会議なのかが分かりません。私は、何を決めてほしいのかを最初に書きます。判断に必要な事実と、提案者の考えも分けます。
| 項目 | 記入例(架空) |
|---|
| 今日決めたいこと | 来月から、既存案件に契約社員1名を追加するか。 |
| 確認できている事実 | 今後3か月の確定案件で、現体制では月80時間分の作業が不足する見込み。見込みの算定担当:制作部長。 |
| まだ確認できていないこと | 顧客と納期を調整できるか。追加人員の立ち上がりに必要な期間。 |
| 選択肢 | A:追加人員を確保する/B:顧客と納期を調整する/C:既存案件の担当を組み替える。 |
| 提案者の推奨と理由 | まずB・Cの可否を今週確認する。解消しない不足に対してAを実施したい。 |
| 決定と条件 | 本日は確認の進め方を決定。採用の最終判断は費用・条件を揃えて次回行う。 |
| 担当・期限・確認日 | 制作部長と営業部長が金曜までに確認。翌週月曜の経営会議で判断。 |
この項目を入れた理由
「確認できている事実」と「まだ分からないこと」を分けています。未確認の前提を確定事項のように扱わないためです。
自社で使うなら
金額だけでなく、契約、顧客への影響、担当者が対応できる時間も確認します。全件に長い資料は要りません。判断に必要な範囲で使ってください。
SAMPLE 02部長の役割定義書
「部門を管理する」では、社長と部長の期待が揃いません。何を実現し、何を自分で決め、どこで相談するかまで書きます。
| 項目 | 記入例(架空の制作部長) |
|---|
| 期待する成果 | 合意した品質・納期・採算で案件を完了し、次の案件を任せられる担当者を育てる。 |
| 自分で決めること | 承認済みの案件・予算の範囲での担当配置、作業順序、レビュー方法。 |
| 事前に相談すること | 予算超過、契約範囲の変更、顧客との納期変更、他部門の人員利用。 |
| 他部門との分担 | 営業が受注条件を確認し、制作が必要工数を見積もる。条件が合わない案件は受注前に協議する。 |
| 毎月確認すること | 案件ごとの着地見込み、手戻りの理由、担当者の負荷、育成する仕事の進捗。 |
| 減らす仕事 | 定型案件の細かな進行確認をリーダーへ引き継ぎ、判断基準を共有する。 |
| 上司に求める支援 | 部門間の利害が対立した案件の判断、必要な採用・育成予算の決定。 |
この項目を入れた理由
「減らす仕事」と「上司に求める支援」も入れています。期待する役割を増やすだけでは、本人の仕事は回らなくなるためです。
自社で使うなら
同じ部長でも、事業や組織の大きさで役割は変わります。給与や役職名から決める前に、実際に担う仕事に合わせてください。
SAMPLE 03事業計画とKPIの対応表
数字が並んでいても、それを見て何を変えるかが決まっていなければ、管理表だけが増えてしまいます。目標、確認する数字、判断する人、次の行動を並べます。
| 目指すこと | 確認する数字・事実 | 見る人・頻度 | 変化があったときに考えること |
|---|
| 案件の利益を確保する | 案件ごとの見積工数と着地見込み工数、追加作業の有償・無償の区分 | 案件責任者が週次、部長が月次で確認 | 見積との差の原因を確認。顧客との条件調整、作業方法、配置のどこを変えるか。 |
| 重点顧客からの受注を増やす | 重点顧客への提案数、受注率、受注額。対象期間・顧客の定義を統一 | 営業部長が週次で確認 | 提案の量と内容を分けて確認。受注までの期間も見て、対象や提案を見直す。 |
| 部長へ判断を移す | 社長確認になった案件と、その理由 | 社長・部長が隔週で確認 | 権限、判断基準、情報、経験の何が不足したかを確認。次に任せる範囲を決める。 |
この項目を入れた理由
指標を置く際には、結果との関係を仮説として持ちます。提案数が増えれば必ず受注が増える、とは限りません。数字と実際の案件を見て、使える指標かを確かめます。
自社で使うなら
表の指標をそのまま採用する必要はありません。自社で継続して集められ、担当者が判断に使えるものを選んでください。
SAMPLE 04評価のすり合わせシート
評価者の点数が違ったとき、平均を取れば解決するわけではありません。期待していた仕事と、判断に使った事実を確認したいと思います。
| 項目 | 記入例(架空のプロジェクト責任者) |
|---|
| 期初に期待したこと | 担当案件について、品質・納期を守り、追加要望の影響を判断できる状態にする。 |
| 確認した事実 | 重要な追加要望を記録し、必要工数と納期への影響を整理した。顧客との調整が遅れた案件が1件あった。 |
| 本人が決められた範囲 | 作業の割り振りとレビュー方法。契約条件の変更は部長決裁。 |
| 本人の説明 | 顧客との窓口が営業と分かれ、追加要望への返答が遅れた。次回は確認窓口と回答期限を先に決めたい。 |
| 評価者が迷った点 | 調整の遅れのうち、本人の対応と部門間のルールのどちらを改善すべきか。 |
| 会議で確認すること | 相談した時点、返答までの経緯、期待役割に照らして本人ができたこと。 |
| 本人へ伝えること | 評価の理由、評価した仕事、次期に改善する行動、会社側が整える分担。 |
この項目を入れた理由
結果だけでなく、本人が動かせた範囲も確認します。会社の分担が曖昧だった問題まで、本人の能力だけで説明しないためです。
自社で使うなら
この表は評価点や昇給額を自動で決めるものではありません。自社の等級・評価基準・運用ルールに合わせて使ってください。