事業計画と役割分担を題材に経営者の意思決定を支える育成事例
ある企業の経営者育成では、実際の事業計画や経営会議を題材に、経営者自身が判断する場を設計しました。YSKGが用意した資料には、説明だけでなく、役割分担や担当・期限をその場で書き込むワークを組み込んでいます。
※支援用資料をもとに、固有名詞、時期、数値、個人に関する情報を省略しています。資料から確認できる支援設計を紹介しており、各施策の実施完了や効果を示すものではありません。
経営者が決めることと材料を整えることを分けました
事業を進めるには、方針を決めることと、判断材料を用意することの両方が必要です。これらが経営者に集中すると、数字の確認や資料の作成に時間を使い、重要な判断が後回しになります。
育成の場では、経営者が管理担当者に何を任せたいかを先に言葉にし、その後で、方針・数値・人事・会議などの領域ごとに分担を置く構成にしました。
| 領域 | 経営者が担う役割の例 | 管理担当者が担う役割の例 |
|---|---|---|
| 事業計画 | 目指す状態と重点方針を決める | 現状との差、必要資源、計画数値を整える |
| 人事制度 | 制度の目的と重要な方針を説明する | 検討材料、日程、関係者との調整を整える |
| 経営会議 | 議案を判断し、任せる範囲を伝える | 議案の取りまとめと決定事項の管理 |
表は育成資料の考え方を一般化したものです。実際の役職名や権限を示すものではありません。
事業計画を順番に考える構成にしました
計画づくりでは、目指す状態、必要な事業規模、現状との差、資源の手当て、年次の目標、実行計画、リスク、損益計画を順に検討する構成を用意しました。
前提となる方針が決まっていない段階で数値だけを精緻にしても、計画の方向は定まりません。経営者が決める前提と、担当者が調べて整理する項目を分け、次の作業を誰が担うかまで決められるようにしています。
経営会議に持ち込む議案も育成の題材にしました
会議の改善案では、幹部が決めてほしいことを議案として持ち込み、経営者が判断する進め方を提示しました。議案に対して、決定する、追加確認の期限を置く、担当者に任せるなど、返答を明確にする考え方を盛り込んでいます。
本人が議案をつくり、経営者がどう応じるかまで扱うことで、会議を意思決定の練習の場にできます。ただし、ここで確認できるのは導入に向けた設計であり、議案数の増加などの結果は確認していません。
育成と実務を別々にしないための工夫
資料では、説明する部分と、参加者が記入する部分を分けています。知識の説明だけに時間を使わず、現在の仕事の分担、次の行動、確認する日を置く時間を確保するためです。
この事例から参考にできるのは、経営者に必要な知識を説明した後で、本人の会社の判断へ戻す設計です。担当と期限が決まれば、次回は実行結果を題材に振り返ることができます。
育成の成果はどのように確認しますか
任せる仕事ごとに、本人が前提を説明できるか、対応案を出せるか、実行後に修正できるかを確認する方法があります。知識の理解と実務の判断を分けて見ます。
資料を外部が作ると本人が考えなくなりませんか
外部が作るのは、考える順番や必要な論点の叩き台です。事業方針や資源配分などの判断を本人に残し、自分の言葉で説明する時間を設けることが重要です。
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株式会社YSKGは、経営支援・組織人事・ビジネスコーチングの3領域で、個別テーマだけでなく相互のつながりを見ながら成長企業に伴走しています。
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